百折不撓(ひゃくせつふとう)
2020/07/06
今月の特集は、百折不撓(ひゃくせつふとう)である。
百折不撓とは、『「百回倒れても百回立ち上がれ。どれほど挫折しても決して諦めてはいけない」という意味。「撓」という文字は「たわむ」と読み、目の前の出来事に柔らかく対していくことを意味する。まるで、風に靡く葦のように撓みながら応じていくことが重要である。』(月尾嘉男氏)
百折不撓を心がけるためには、「覚悟」が必要である。『孫武』の教訓から、リーダーは一度やると決めたことは徹底してやり抜くこと、その覚悟を示すことが大切とある。
島田慎二氏は、『リーダーとは「組織の方向性を明確に示して、その組織を導いていける者」だと定義している。それができるリーダーの資質とは、何かといえば、「強烈な覚悟」に尽きるとのこと。強烈な覚悟とは、駅に電車が到着するタイミングでホームからモノが落ちても、怖いから誰も拾いに行かない。でも、自分の子供が落ちてしまったら、親は何も考えずに飛び込む。これが覚悟の違い。』とのこと。
「中小企業の伴走者となり、地域経済の発展を共に目指し、関わるすべての人の素敵な笑顔を集めたい。」という経営理念に、私は強烈な覚悟をもっているか自問してみた。
経営計画を立案しない会社が、経営がよくなるわけがない。と分かっている。ただ、それを伝えてきれていないのは、やはり自分の覚悟が足りていないからである。10年以上前に、川崎市を代表する税理士に言われたことがある。「君が経営計画を中心とした中小企業支援をしていきたいなら、税理士資格を返上した方が良い。」と。ときあるごとに思い出す言葉だ。私は資格という武器があるだけで仕事ができるという環境に甘んじているのだと思う。資格は保有していて損はないが、やはり、その環境に甘えているのだろう。また、2代目という経営環境にも、甘えがある。
自分に年間3,200時間以上仕事をすると課しているが、そこには時間という条件だけで、革新性がない。社会へ貢献していくという強烈な覚悟がない。
島田氏が「私はスポーツビジネスの一番の魅力は地域活性化に貢献し得ることだと考えています。地域に活力を与え、日本の地方創生に貢献できるコンテンツだと実体験から革新しています。」と、語っている。私は、地域税理士事務所は、地方創生に貢献できる役割を担っていると考える。
日本は約100万社の中小企業が廃業していくと言われている。中小企業の一番近くにいる地域税理士事務所の責任を感じる。
事務所の壁を越え、業界の壁を越え、専門家が一致団結して、日本の中小企業を支援していかなければならない。まずは、私が強烈な覚悟を持たなければならない。
最後に、総リードより。感染症のウイルスは身体に忍び込むが、同時に心に忍び込もうとするウイルスがある。困難に耐え努力する心を蝕むウイルスである。心の免疫力を高めていかなければならない。
2020/7/6 及川
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