共有テクストをつくる
2020/03/09
私が応援している建設業のお客様があります。50年近く続く会社ですが、同族会社ではなく、社員持ち株会社です。社員は約50名で、新卒社員も毎年2~3名採用しています。また、経営陣が40歳代半ばと、元気な会社です。5年近く、仲間として携わらせて頂いています。
取締役会での意見交換、議論の質をあげるために、提案したことがあります。それが、読書感想文を毎月書いてきて発表するということです。3年前には、ピーター・ドラッカー著『マネジメント』を、毎月一章ずつ、やりました。同じ本を読んできて、各々が感じたことを発表し、質問し合える時間が、とても楽しかったです。共通言語も増えました。お互いの共通認識、経営に対する共通言語が、議論の質をあげました。
今月から、感想文発表会を再開するとのことです。今回の課題本は、ジェームス・スキナー著『原則中心』とのことです。『原則中心』は、ワタミの渡邉美樹氏が経営者に復帰するときに、繰り返し読んだ一冊とのことです。私も早速、注文して読み始ます。
NHKの100分de名著、2020年1月号で『貞観政要』(出口治明氏)を取り上げられた。「創業は安し守成は難し」で有名な名著である。出口治明氏曰く、「貞観という稀に見る平和な時代を築いたリーダーと、そのフォロワーたちの姿が鮮明に記録されている」書物である。
第3章「チーム力を鍛える」に、「共通テクストを見つけよう」とある。「太宗と臣下たちが同じ書物をたくさん読んでいる、つまり「共通テクスト」を持っている。という事実です。・・・コミュニケーションというものは、突き詰めて言えば、すべて共有テクストの存在によって成り立っています。」
経営者と部課長、部課長と従業員、経営者と我々。どんな関係でもコミュニケーションの質をあげていくためには、同じ本を読んで、定期的に、感想を語り合う。この時間・機会を創造していきたいです。
及川
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