松下幸之助に学ぶ危機の乗り越え方
2020/10/07
今月の特集は、「人生は常にこれから」である。
総リードから、世阿弥の言葉。「時分の花より誠の花」。修養を日累月積して咲くのが誠の花である。その花は年を経るごとに美しさを増す、ということである。
コロナ禍で、気重になっていた自分がいる。情けない。いまこそ、やるべきことに情熱を傾けるべきである。 私のやるべきことは、「中小企業の経営計画立案をサポートしていくこと」である。
松下幸之助氏の薫陶を受けてきた上甲晃氏と中 博氏が、その足跡や言葉を交えながら、ウィズコロナ時代の経営と人生について語り合う記事から、「松下幸之助に学ぶ危機の乗り越え方」を学んだ。
まず、経営者がコロナ禍にどう対応すべきか、明確な答えがある。
「今日の現状というものがいかに厳しいものであるかということをはっきり認識してかからなければならない。そういう認識があると少々の変化にも相応ずることができるし、またそういう動きに対しても非常に敏感に対応できる。その心構えがあるかないかが今後の発展に大きく影響する」
次に、経営者の心構えとして、「後ろへ退くな」「依存心を持つな、頼るな」が大事だと。
さらに、「周りの状況が悪くなると、ついつい弱々しい心になる。経営者はそういう弱々しい心では絶対あかん。断固としてやるべきことをやる」
「天下を思うような気持ちがなければ、普通の知恵は出ても本当の知恵は出てこない」
「ジタバタせずに、大船に乗ったつもりでやっていく」
大小問わず、企業は生き残るために必死である。
私が支援すべき、中小企業にあたっては、厳しい現実を徹底的に見つめなおして、まずは、無駄な時間、無駄な支出をすべてなくす必要がある。無駄の判断基準は、「事業の使命」に照らして必要か、不必要かである。
つぎに、単年度の資金計画を厳しく立案し、本当に足らない分の資金を調達したり、条件変更の銀行交渉をすぐに実行すべきである。
資金繰りが確保できることがみえたら、徹底的に差別化戦略を考え抜き、行動計画に落とし込むことである。行動計画は、ひとつのことに絞る。中小企業は、経営資源が少ないので、あれもこれもそれもできるはずがない。
最後に、行動計画を実行できているか、毎日毎日、検証していく必要がある。 いまの時代を生き残れれば、必ず明るい未来が待っている。
支援する私が一番本気にならないといけない。情熱を傾けなければならない。
平澤興氏の言葉。「生きるとは情熱をもって燃えることだ。燃える心を忘れているような生き方は気の毒な生き方ではないでしょうか」
関わる全ての素敵な笑顔を集めるために、燃え続けよう。
2020/10/03 及川浩次郎
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